経理
2014/10/30
交際費と会議費の違いを理解しよう
交際費と会議費の違い
忘年会・新年会シーズンや贈答品が多くなる季節になると、経理の頭を悩ませるのが接待交際費と会議費の違いではないでしょうか。どちらも同じような分類にしてしまいそうですが、どのような内容なら会議費として認められるのか、なぜ2つに分類しなければならないのか、しっかり把握しておく必要があります。
税務上の交際費とは、得意先や仕入れ先といった関係のある業者などに対し、贈答、慰安、接待などをおこなうときに支出する費用のことです。
それに対して税務上の会議費とは、会議をするための室料や資料代、食事代・弁当代・飲料代など会議のための出費になります。
交際費・会議費の違いは中身だけ?
交際費と会議費で内訳が異なることはわかりましたが、同じ飲食に関する費用を2つに分けて計上するには理由があります。
中小法人では会議費はすべての金額を経費、つまり損金として計上できますが、交際費は支払いした金額のうち800万円までしか経費として計上できないのです。
経費として計上できる上限が設けられていないため、会議費として計上できるものはすべて会議費で計上した方が節税できることになります。しかし先に紹介したとおり、交際費と会議費の振り分けにはルールや制限があり、交際費・会議費として計上できない費用があることに注意しましょう。
たとえば得意先などに配布・贈与するためのカレンダーやタオルなどの物品はノベルティーなので宣伝広告費に、従業員の慰安としておこなわれる旅行や運動会などに関する費用は福利厚生費となります。”